ソフィーのアトリエのクリアレビューとなります。(プレイ時間：40時間)
アトリエって時々、無性にプレイしたくなりますよね。本作はそんな気持ちをしっかり満足させてくれる一本でした。
気づいたら夢中になっている調合システム
アトリエと言えば調合が醍醐味ですが本作のシステムは特に個性的でパズルのように素材ごとのパネルを埋めるものとなっています。
正直最初はテンポが悪く面白さよりめんどくささが優っていましたが、色々できるようになる中盤以降見事に化けましたね。
気づけば夢中になって理想のアイテムを追求してしまい調合で頭を悩ませている時間こそアトリエの楽しさだと再認識できました。
また、一度強力なアイテムを調合してしまえば、複製や補充も可能な点も、パズル要素でのテンポ面のデメリットを相殺するいい要素でした。
良い意味でバランスの悪い戦闘
本作、というかアトリエあるあるですが初見では全く歯が立たない敵がフィールドを普通に彷徨いていたりします。
しかも戦闘前に敵のレベルを確認できないので何の気無しに戦うと結構全滅します。
なので、序盤から中盤にかけては結構戦闘面で我慢が必要ですが、終盤、強特性盛り盛りのアイテムや装備を調合できるようになると逆に敵が可哀想になるくらい無双できるようになります。
そんな感じで終盤二時曲線的にこちらが強くなるので意外と白熱したギリギリの戦いは少ないです。圧倒的に負けるか、圧倒的に勝つかどっちかみたいな。ともすればバランスが悪いようにもとれますが、逆にこの極端さがアトリエの魅力だと思います。前半ボコボコにされた相手を軽く捻る事ができた時の気持ち良さといいますか。
あと本作の特徴として攻防のスタンスを選択して、攻撃的に行くか、守りを固めるか選べるシステムがあるのですが前述のように割と極端な戦闘展開になりがちなのでちょっと活かしきれていない感はありました。ただ各スタンスでリンクゲージを貯めた時の演出は派手なものが多く、戦闘自体の楽しさはしっかりあったと思います。
等身大の物語
キャラクターやストーリーは癖が少なく全体的に良くまとまっていたと思います。ちょいとフラットすぎる印象もありますが、その分イベントが非常に多く、丁寧にアトリエの日常を描いてくれるので、退屈はしない作りになっています。
ちなみにお気に入りのキャラはハロルさんとコルちゃんでした。アトリエと言えば過去作のキャラ登場も醍醐味なのでこういった好きなキャラが増えていくと今後の作品も自ずと楽しみになるのがいい所ですよね。
総評
これぞアトリエといった面白さが詰まった一作なので、シリーズをやった事がない人にも安心してお勧めできる作品だと思います。
