【クリアレビュー】FF7リメイク

FF7リメイクのクリアレビューとなります。(プレイ時間:45時間)

いや、恐れ入りました。これは文句なしの神ゲーだ。

 

群を抜いたキャラクター描写とカメラワーク

まず初めに触れたいのが、狂気じみたキャラクター描写の緻密さだ。

原作時点で十分に魅力的だったキャラクター達が、本作ではより生き生きと描かれている。

特に各カットシーンにおけるキャラクターの表情が本当に繊細に描かれており、物語が進むにつれ自然と感情移入できる作りになっている。

 

よりドラマチックに加筆されたストーリー

本作はミッドガル脱出までが描かれており、原作では10時間もかからないボリュームを40時間以上に膨らませているので、正直途中間延びするかなと思っていた。

しかしそれは全くの杞憂で、肉付けされた物語は決して蛇足ではなく、FF7という世界がより鮮明に、より深く描かれている。

各キャラクターの掘り下げも秀逸で、特にジェシー始めアバランチのメンバーとより長い時間を過ごすことで、中盤の7番街崩落のシーケンスがよりドラマチックになっている。

加筆されたストーリーが全く違和感なくFF7の世界に同調しているのは、本作のシナリオを原作同様、野島一成さんが担当していることも大きいだろう。

 

より能動的に参加できるようになった戦闘

本作はアクティブタイムバトルにアクションの要素が入っており、ゲージが溜まるのを待つ間、自由に通常攻撃や回避行動がとれる。

これにより、常に能動的にプレイヤーが戦闘に参加することができ、また各キャラクターの切り替えなどもありいい意味で忙しい操作となるので、終盤まで飽きの来ない戦闘となっている。

また、バレットはタンク、エアリスはヒーラーとしての役回りが得意などロールの役割を意識した立ち回りが可能な点も、戦闘のいいスパイスとなっている。(もちろん原作同様マテリアの付け替えで柔軟に各キャラの役割を変えられる)

 

総評

本作はFFとしてや、分作の一作として秀でているというレベルではない。もはや本作一本で他の名だたる名作ゲームと肩を並べられるだけの作品である。

今後の作品でこのクオリティが維持できるのか不安になるレベルだが、どんな結末であれクラウドたちの旅路を見守りたいと思う。